図のように女性のライフステージによって、さまざまな心身のトラブルが起こります。当クリニックはこの地で診療をはじめ創立60年を超え、何世代にもわたって女性のかかりつけ医を担ってきました。
婦人科では、右のようなトラブル、疾患の治療を行っています。
以下に、代表的なトラブルで、治療法がここ数年で大きく進歩したものについて記します。
保険診療の対象となる月経痛や過多月経などの月経トラブルの治療は、ここ数年で飛躍的に選択肢が増えました。
低用量ピルを用いた治療(LEPと呼ばれます)をはじめ、黄体ホルモン製剤のディナゲスト、ノアルテン、女性ホルモンの分泌を強く抑えるGnRHアナログ製剤(リュープリン、スプレキュア、レルミナなど)、また子宮の内腔に留置し持続的に黄体ホルモンを放出するミレーナなどがあります。
これらをご本人の病状と希望を考慮しながら、最適な治療を行っていきます。
40代、50代はストレスや過労に加え、女性ホルモンのバランスが大きく乱れるため、さまざまな不調が生じます。治療としては、ホルモン補充療法や漢方薬などが用いられますが、この女性ホルモン薬の選択肢も、ここ数年で大きく増えました。これをご本人の病状と希望を考慮しながら、治療を行っていきます。
プラセンタ製剤を用いることもしばしばあり、婦人科クリニックの当院では、多くの場合で保険診療の対象となっています。
GSMとはGenitourinary Syndrome of Menopauseの略で、閉経関連尿路性器症候群と訳されます。尿もれなどの排尿症状、乾燥感などの膣症状、性交痛などの性機能症状に大別されます。軟膏、女性ホルモン製剤などの治療が一般的ですが、当クリニックでは炭酸ガスレーザーを用いたモナリザタッチを導入し、治療効果を上げています。モナリザタッチについてはこちらをご覧ください。