当クリニックはこの地域で、乳がん検診(マンモグラフィ+超音波検査)と子宮がん検診を同時に受けられる唯一の施設です。
マンモグラフィは日本人向けに作られたFUJIFILM社製AMULETを、超音波検査はGE社製Volsonを用いています。
生活習慣の欧米化に伴い乳がんに罹患する女性が増えています。今では、一生涯のうちに9人に1人が乳がんに罹患すると言われています。 グラフで見るように乳がんは30歳くらいから増え始め、40歳代後半という若い年代でピークを迎えます。そして、その後は徐々に減っていくものの、増えるペースに比べ低下のペースは緩やかです。
まさしく現役世代のがんと言えるのですが、乳がんは比較的進行が遅く、早く見つければ根治することが可能で、乳房温存術と言って乳房を残して治療できる率も増えます。
子宮がんには子宮頚部にできる頚がんと、子宮体部にできる体がんの2種類があります。
頚がんは体がんに比べ若い世代から増え始めるのが特徴で、多くはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によるものです。このHPVは多くの場合数年で自然排出されるのですが、長い間感染が続いた場合にがん化することがあるのです。
この感染HPVを予防出来るのがHPVワクチン(子宮頸がんワクチンとも言われます)です。HPVは性交により感染するので若い世代のうちに接種することがすすめられ、小学6年から高校1年に相当する方は公費で受けられます。