「中絶手術は痛いの?」
「麻酔はしてもらえる?」
「手術はどのくらい時間がかかるの?」
「朝クリニックに行ったら、何時ごろ帰れるの?」
人工妊娠中絶を受けることになったとき、このような不安を感じる方は少なくありません。
特に初めて手術や麻酔を受ける方にとっては、「当日何をするのか分からない」ということ自体が大きな不安になると思います。
今回は、当院で行っている妊娠初期の中絶手術について、麻酔や痛み、手術当日の流れをお話しします。
中絶手術は痛い?
当院では、中絶手術の際に静脈麻酔を行っています。
静脈から麻酔薬を投与し、眠っている状態で手術を行うため、基本的には手術中の痛みを感じることはありません。
麻酔が十分に効いていることを確認してから手術を始めますので、「手術中の痛みが怖い」という方も、あまり心配しすぎなくて大丈夫です。
ただし、麻酔の効き方には個人差があります。また、手術が終わって麻酔から覚めたあとに、生理痛のような下腹部痛を感じることがあります。
手術前に「前処置」を行うことがあります
中絶手術では、子宮の入り口から器具を入れて処置を行います。
そのため、子宮の入り口が開きにくいと考えられる場合には、安全に手術を行うために、あらかじめ子宮の入り口をゆっくり広げる**「前処置」**を行うことがあります。
当院では、経腟分娩の経験がない方や、妊娠10~11週頃の方などには、必要に応じて手術前の処置を行っています。
すべての方に同じ処置を行うわけではなく、妊娠週数やこれまでの出産歴、診察時の状態などをみながら判断します。
手術時間は5~10分程度です
前回お話ししたように、当院では電動吸引法(EVA)を中心に、必要に応じて掻爬法を併用して中絶手術を行っています。
実際の手術時間は、妊娠週数や子宮の状態によって多少異なりますが、おおむね5~10分程度です。
「中絶手術」と聞くと長時間の手術を想像される方もいらっしゃいますが、妊娠初期の中絶手術そのものは比較的短時間で終了します。
ただし、来院してから帰宅するまでが5~10分というわけではありません。
手術前の準備や麻酔、手術後の安静と経過観察が必要になります。
手術当日はどんな流れ?
当院では、手術当日は朝9時前後に来院していただき、お昼頃に帰宅するのが、おおよその流れです。
まず来院後、当日の体調などを確認し、点滴などの手術の準備を行います。
その後、静脈麻酔を行って手術を開始します。
手術そのものは、おおむね5~10分程度です。
手術終了後はすぐに帰宅するのではなく、院内の個室で約2時間安静にしていただきます。
麻酔から十分に覚めているか、出血や痛みの状態、気分が悪くないかなどを確認し、問題がなければ帰宅となります。
そのため、多少の前後はありますが、朝9時前後に来院し、お昼頃にクリニックを出ると考えていただくと分かりやすいでしょう。
麻酔を受けた日は運転できません
静脈麻酔を使用したあとは、目が覚めていても眠気やふらつきなどが残ることがあります。
そのため、手術当日はご自身で自動車・バイク・自転車などを運転して帰ることはできません。
あらかじめ、ご家族などに送迎をお願いするか、公共交通機関やタクシーなど、運転をしなくても帰宅できる方法を考えておいてください。
手術後には痛みや出血があります
手術後には、生理痛のような下腹部痛や出血がみられることがあります。
多くの場合は徐々に落ち着いていきますが、痛みや出血の程度には個人差があります。
強い腹痛が続く、出血が非常に多い、発熱があるなど、いつもと違う症状がみられた場合には、クリニックへご連絡ください。
また、手術後には経過を確認するための診察が必要です。体調が良くても、指示された診察はきちんと受けるようにしてください。
不安なことは手術前に聞いてください
「痛みが怖い」
「麻酔からちゃんと目が覚める?」
「前処置は必要?」
「手術後はいつから仕事に戻れる?」
中絶手術を前にすると、いろいろなことが心配になると思います。
当院では、手術方法だけでなく、麻酔や手術前の処置、手術当日の流れ、手術後の過ごし方についても事前にご説明しています。
分からないことや不安なことがあれば、遠慮なくお尋ねください。
次回は「中絶手術の費用はいくら?保険は使える?」についてお話しします。