ブログ -診察室より-

先日いただいた手紙2019.02.02

先日、大変ありがたいお手紙をいただきました。

ご本人の了解を得て、以下にご紹介させていただきます。

常々、縁の下の力持ちでありたいと思ってやってきました。そして、まだまだ頑張ろうと思わせていただけました。

ありがとうございました。

貴彦先生  茂美先生へ

この度、第一子、第二子に続き第三子となる次女の妊娠、出産にあたり、大変お世話になりました。

(中略)

毎回の妊娠、出産において新たな学びと経験があります。何度経験しても出産するまでは、不安がまとわりつきます。そして、その不安を払拭するために私なりに情報を収集しています。

第二子のときに「産道」とは「参道」であるという事を知り、今回「陣痛」とは「神通」であるという事を知りました。いかに妊娠期、出産する事が崇高な時であるか、改めて学びました。

いま、たくさんの情報が簡単に手に入る時代、出産するときの痛みが武勇伝のように語られ、ネガティブな情報だけが強く残り、たくさんの妊婦さんを不安にさせ、無痛分娩という選択を決断される方もいらっしゃると思います。

それでもこちらでは、フリースタイルとソフロロジー出産を推奨している全国でも数少ない産院だと思います。

本来出産とは「オーガズミックバース」という映画があるように痛みや不安を伴うものではなく、全ての動物に備わっている能力を、頭を使うことなく、体を自然に委ねる事で自身から排出するオキシトシン、エンドルフィンなどのホルモンにより無痛分娩ができるということ。そして神通なくしては、赤ちゃんは生まれてこられないということ、全ての妊婦さんに知ってほしいです。

ただし、必ずしも自分の望んだお産が出来るという確証はなく、大変リスクの高い「いのち」という責任が母親にあることも理解していなくてはいけません。それを守るために万が一の際には、必要な医療を即座に受けることが出来る環境はとても大切です。どの助産院でもフリースタイル出産には臨めますが、医療介入は不可能です。

でも、こちらの産院では、その全てを可能にして頂けています。こんなに素晴らしく貴重な産院があるという事、微力ながら普及できたらと思います。

妊娠、出産、人生において数回しか体験できない貴重な学びを、このみわレディースクリニックで3回もできたこと、とても嬉しく思います。

貴彦先生、茂美先生の温かな支えがあり、全てのスタッフのおかげで今日この日を迎えることができました。

本当にありがとうございました。

感謝と共にみわレディースクリニックの皆様の益々のご繁栄をお祈り申し上げます。

「朝の光の中で」 その6(最終)2018.12.12

ホテルの人はガラスのコップをきらめかせる、その美的な効果を計算して、その場においたのでは、おそらくないでせう。

わたくしが美しいと見たことなども、知ったことではないでせう。

そしてまた、私自身もその美しさをおぼえ過ぎて、今朝はどうかなどといふ心の習はしにとらわれて、朝のガラスのコップとながめますと、もういけません。

もっとも、詳しくはなります。

底を上にして伏せた、その円い底のひとところに、きらめく星をつけてゐると、わたくしは言ひましたが、そののち度重ねてながめてみますと、見る時間によって、見る角度によって、光りの星は一つではなく、幾つもあることがありました。

コップの胴にも光りの星がついてゐることもありました。

それでは、底の縁に星一つとしましたのは、わたくしの見まちがひ、思ひちがひであったのでせうか。

いや、一つの時もあったのです。

幾つもの星のきらめく方が一つの星だけよりも美しさうでもありますが、わたくしには、はじめに一つの星と見て美しかった方が美しいのです。あるひは、文学にも人生にもこのやうなことはありませう。

「朝の光の中で」 その52018.12.09

しかしながら、わたくしはテラス食堂で朝の光りによる、ガラスのコップの美しさを見つけたのです。

確かに見たのです。

この美しさに、はじめて出合ったのです。

これまでにどこでも見たことがないと思ったのです。

このやうな解逅こそが、文学ではないのでせうか、また人生ではないのでせうか、と言えば、飛躍に過ぎ誇張に過ぎませうか。

さうかもしれませんが、さうでもないでせう。

今まで七十年の人生で、ガラスのコップのこのやうな光りを、ここではじめて、わたくしは発見し、感得したのです。

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