ブログ -診察室より-

書評『がんが消えていく生き方』2021.07.08

先日の朝、中日新聞に船戸崇史という名前があるのが目にとまりました。書籍の広告でした。

僕は医師になって10年ほど外科医をしていました。船戸崇史先生はその時の同門の先輩です。

残念ながら一緒に働く機会には恵まれませんでしたが、船戸先生が開業で辞められた後任として自分が羽島市民病院に赴任したこともあり、船戸先生の話しは一緒に仕事をしたスタッフからたくさん聞いていました。そして、そのほとんどというか全てが、素晴らしい先生、という評判でした。

本のタイトルは「がんが消えていく生き方」。迷わず入手しました。

内容は船戸先生ががんを患われてからの闘病記から始まり、いわゆる補完代替医療について、そしてタイトルにあるがんが消えていく生き方に連なっていきます。詳しくは是非一度手に取ってお読みいただきたいのですが、いわゆるがんの民間療法的な本ではなく、生き方とか暮らし方を見つめ直すことが、がんを消す、もしくはがんにならないことにつながるといったものです。

その中で、船戸先生はがんに克つ五か条として、『睡眠、食事、運動、加温、笑い』を繰り返し挙げています。

「がんが消えていく生き方」をあえてこのブログに取り上げた理由は、この五か条、まさしく安産の五か条に差し替えることが出来ると感じたからです。

しっかり寝て、バランスの良い食事をする。適度に運動し、からだを冷やさない。そして、よく笑うことで気持ちは穏やかになり、からだが緩みます。

がんは誰のからだの中でも毎日発生していますが、みなさんの免疫系が正しく働き、がん細胞をやっつけています。この免疫系を正しく保つ、もしくは高めるために五か条が大切だと船戸先生は言われるのですが、お産も同じだと思います。

本来皆さんが持っている生む力を高めることが、同じように安産に繋がります。