ブログ -診察室より-

「朝の光の中で」 その52018.12.09

しかしながら、わたくしはテラス食堂で朝の光りによる、ガラスのコップの美しさを見つけたのです。

確かに見たのです。

この美しさに、はじめて出合ったのです。

これまでにどこでも見たことがないと思ったのです。

このやうな解逅こそが、文学ではないのでせうか、また人生ではないのでせうか、と言えば、飛躍に過ぎ誇張に過ぎませうか。

さうかもしれませんが、さうでもないでせう。

今まで七十年の人生で、ガラスのコップのこのやうな光りを、ここではじめて、わたくしは発見し、感得したのです。