ブログ -診察室より-

「朝の光の中で」 その22018.11.22

コップの群れは、まあ出動態勢の整列できちんと置きならべたさまなのですが、みな伏せてありまして、つまり、底を上にしてありまして、二重三重にかさねたのもありまして、大きいの小さいのもありまして、ガラスの肌が触れ合ふほどどのひとかたまりに揃へてあるのです。

それらのコップのからだまるごとが、朝日にかがやいてゐるのではありません。

底を上にして伏せた、その底の円い緑のひとところが、きらきら白光を放ち、ダイヤモンドのやうにかがやいてゐるのです。

コップの数はいくつくらゐでせうか、二三百はあるでせうか、そのすべてが底の縁の同じところを同じやうにかがやかせてゐるわけではありませんが、かなり多くのコップの群れが、底の縁の同じやうなところに、かがやく星をつけてゐるのです。

コップの行列が光りきらめく点の列を、きれいにつくってゐるのです。