ブログ -診察室より-

新生児科2014.09.29

われわれ産科医はお母さんと赤ちゃんを二人同時に診ていきます。そして出産のその瞬間まで、二人が元気であることを確認しながらお産を見守っていきます。しかしお産には稀ながらも突発的なことが起こり、お母さん、赤ちゃんに治療が必要なことが起こることがあります。そうした時のために周産期のネットワークが組まれています。

以前、春日井コロニーに新生児センターがありました。春日井という近さもあり、当院は春日井コロニーのバックアップを受けていましたが、諸事情により閉鎖となってしまいました。しかしその時のメンバーがほとんど愛知医大に移り、あらたに新生児センターを立ち上げられました。当院に来てくれている武藤大輔先生はコロニー時代からのお付き合いです。

その愛知医大の新生児センターの教授に山田恭聖先生が就任され、昨日その祝賀会が開かれました。普段、診療を通してのやり取りが中心なのですが、昨日は山田先生の人柄に触れられたとても良い祝賀会でした。
新生児センターにお世話になる事は、お母さんと赤ちゃんを別々にすることになるので出来れば避けたいものなのです。そして、われわれ産科医はどこかで避けられることが出来たんじゃないか、、、と自問することになります。しかし山田先生は「産科の先生がいるからわれわれ新生児科がある」といったことを繰り返し話されました。われわれ産科医にとってはまさしく逆で「新生児科の先生がいてくれるからわれわれ産科医はお産をみることが出来る」のです。

ネットワークとかシステムを作り上げるのは大切なことですが、こうした信頼関係を築き上げるのは並大抵のことではありません。ひょっとしたら築けない、なんてこともあるかも知れません。山田先生達はわれわれ産科医にこうした安心メッセージを強く発信していただけます。本当に頭が下がる思いでした。

山田先生、そして愛知医大新生児センターの益々のご活躍をお祈りしております。そして武藤先生、これからも宜しくお願いします。