ブログ -診察室より-

J-START2007.10.10

先週末横浜で行われた日本乳腺甲状腺超音波診断会議に行ってきました.やはり話題のメインは超音波併用乳癌検診についてでした.
J-STARTとは40歳代の方に対する超音波併用乳癌検診の有効性を比較検討する大規模なstudyで,まさしく動き出す所です.ひょっとしてこうしたstudyの最初で最後のものになるのではないかと言われています.

以前にも書きましたが欧米の乳癌は年齢とともに右肩上がりで増えていくのですが,日本の乳癌は40歳代にピークが来るという特殊な年齢分布がその診断を難しくしています.若年者になるほど乳腺組織の萎縮は進んでおらずマンモグラフィでの診断率は下がります.40歳代で75%,50歳代で80%,60歳代で85%と言われています.なので欧米の実績をそのまま日本に持ち込む事には問題があるのです.
そしてこの若年者での診断率の低さを補うのが超音波なのです.

今現在すでに,超音波併用乳癌検診に関わっているものにはその有用性については疑いをはさむものではないのですが,やはり何と言っても問題は検者の精度をいかに保つか,につきると思います.この部分は正直相当に難しいのでは,と感じています.一定レベルの検者が行えば間違いなく目標である乳癌死亡率の低下は得られるだろうと思います.但しこのレベル維持がなかなかに難しいと思います.仮に検診で見つかっても精密検査機関で見つけられない,といった事例も実際にあります.そんなことってあるの?と思われる方もあるでしょうが,それくらいに超音波による乳腺診療は危ういというか微妙な部分を秘めているのです.

ちょっと難しい話しになってしまいましたが,来月は日本乳癌検診学会がまた横浜であります.そしてこの日本乳癌検診学会は来年名古屋で名古屋医療センターの遠藤登喜子先生を会長に行われます.遠藤登喜子先生を筆頭とした僕たち愛知乳がん検診研究会のメンバーも大忙しになるだろうと思います.こうした学会には市民公開講座も開かれます.そうした催物を目にされた方は是非ご参加ください.

古道具 いろいろ,,,(4) 弥生式土器残欠 見立ての香立て2007.09.22

写真は弥生式土器の残欠です.

これは古道具というにはあまりに古く,骨董と呼ぶのが正しいのかも知れませんが,時代も弥生となると骨董の域はやはり出るような気がします.もう少し時代が下ると弥生式土器の流れを汲む土師器とか須恵器とかが出現してきます.

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しかし残欠ながらこのゆるやかな線はもとの大きさがかなり大きかったのだろうと想像させます(そう書いたもののこの写真では大きさが分かりませんね).

で,この残欠の出所はヤフオクです.栃木の画廊主さんからのものですが,画廊主さんの説明によると骨董市で見つけたらしく穴のあいた残欠を使って香立てに見立ててあったそうです.もちろん落としを入れての花活けにもよいのでしょうが,やはりこんなおおらかな香立てはないでしょ,と感激し香立てとして使ってます.

ちなみに離れでは伽羅を調合した老松を焚いています.とても深い香りがして癒されます.

古道具 いろいろ,,,(3)  スツール2007.09.12

椅子は結構好きなアイテムの一つです.

なかでもウインザーチェアはいいなあ,と思うのですが,なかなかこれといったものに出会う機会はありません.

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写真のスツールはずっと離れにおいてあるものです.これは名古屋にある昔屋さんで購入したものです.昔屋さんにもいくつかの椅子,スツールはあるのですがこれは店の奥にあったそれこそご主人が普段から使ってたお気に入りのものを「えーこれですか?」と言われながら奪い取ったものです(笑).
木味が大変によいです.

ちなみにロッキングチェアとはいわゆるウインザーチェアの足がすり減ってしまったものをリメイクして曲がった木をつけたのが始まり,と何かで読んだ事があります.また椅子の一番の手入れの油はエルボウグリースだと読んだ事もあります.つまりは使い込むのが一番の手入れという意味だと思います.

古いモノを大切にし愛でるのは日本もヨーロッパも同じだと思います.

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